1. インドにおけるオンライン教育関連事業を本格始動、アダプティブ・テスト「OneUp」提供開始

インドにおけるオンライン教育関連事業を本格始動、アダプティブ・テスト「OneUp」提供開始

インドにおけるオンライン教育関連事業を本格始動、アダプティブ・テスト「OneUp」提供開始
~小学校から高校までを網羅するオンラインテストとテストプラットフォーム~

2020年5月29日
株式会社 EduLab

株式会社EduLab(エデュラボ、東京都渋谷区、代表取締役社長:髙村 淳一、以下「EduLab」)グループのJIEM India Private Limited(所在地:インド、プネ、CEO:Clark Lester Bautista、以下「JMIN」)は、インド国内の教育市場に向けて、PCとスマートフォンに対応するアダプティブ・テストを搭載したオンラインのテスト・プラットフォームを提供開始しましたので、お知らせいたします。初期段階では、インドにおける幼稚園から高校までのレベルを網羅する、科学と数学のテストを提供いたします。

■取り組みの背景

インドにおける幼稚園生から高校生まで(K-12)の人口は、13億人と世界で2番目に多く、学校の数は約150万校、生徒数は2億6,000万人以上と推定されております。教育市場の規模では、年間の収益が約7.5兆円(※)を超えており、約15兆円(※)にのぼるインドの教育市場全体の約半分を占めております。

 

一方で、2016年のKPMGレポートによると、インドのEdTech産業は、2016年の約265億円(※)と比較して2021年までに約2,107億円(※)に達することが予想されております。これは、インドの学校が、従来型の学習から、e-ラーニングと教室学習を融合した、より包括的なアプローチに移行しているためと見込まれています。また、こうした変化はインド国内におけるインターネット普及率の増加(2007年の4.4%が2017年には34.4%)にも裏付けられており、インドが国を挙げてデジタル経済に移行していること、またそれに付随してEdTech産業の興隆が遠くない未来にあることを示しております。
※ 1米ドル=107.52円(5月27日時点)

 

 

上記から、今後3〜5年間におけるインドのEdTech産業の成長可能性についてはこれまでも多くの期待が寄せられておりましたが、新型コロナウイルスによって休校措置が取られている環境下(※)において、その流れは急激に加速しております。
※ インドでは、現在すべての学校が閉鎖されており、2020年度においては通常6月に新学期を迎える学校が、8月まで閉鎖されることが宣言されております。

 

こうした中、インドの 教育業界においては、新しい学校のありかたの基準として、e-ラーニングを教育のエコシステムの中心に据えるための議論が、政府や学校で行われており、今後はオフラインでの教育を30%、オンラインでの教育を70%とする基準が検討されています。

■取り組みの概要

EduLabグループのJMINは、約10年前からインド国内にて、紙の学習教材を提供してきた実績やノウハウ、現地におけるネットワーク等を基盤としながら、この度、コンピューターやiOS/Androidアプリを通して利用できるオンラインのテスト・プラットフォーム「OneUp」を、インド国内の市場に向けて提供開始いたしました。 「OneUp」は、アダプティブ(個人適応型)テストにより個々人のレベルに応じた能力測定をオンラインで効率的に行うことが可能となっており、学生はコンピューターやスマートフォンを通して、約30〜40分という短時間で学習能力を正確に図ることが可能となります。サービス提供時は数学と科学の2科目を、インドにおける3年生から12年生を対象に提供し、今後は対象教科を拡充していく予定です。

■「OneUp」について

「OneUp」は、アダプティブ・テストを特徴としたオンラインのテスト・プラットフォームです。また、サービス提供に伴い、新型ウイルス感染症の拡大を発端として今後のスタンダートとなりうる新たな学習形態に即したソリューションを、インドの学校や様々な団体に向け提供しております。

「OneUp」の主な特徴は、数学と科学の科目における学生の弱点と長所を詳細なレポートにして教育者に提供する評価機能です。さらに、「OneUp」で出題される問題はブルームタキソノミー(※)に基づいて分類されており、学生のスキルレベルをより正確に、多岐に渡って計測することが可能です。
※ ブルームタキソノミー:学習を「知識を覚えること」だけではなく、「記憶」「理解」「応用」「分析」「評価」「創造」といった各段階に分類し、それぞれにおける現時点での習熟度を数値化する考え方

テストレポート例:

 

「OneUp」を特徴付けるもう一つのポイントは、「MyStudy」という機能です。この機能によって学生は、テスト結果で特定された個々の弱点に基づき、弱点克服のために習得すべき点をピンポイントで、オンライン・ビデオで学習することが可能となります。テスト結果を「OneUp」が分析し、次に学習すべきトピックを選定するため、学生はより効率的に、理解度を深めることができます。

 

 

「OneUp」は、今後お客様の声を取り入れ新機能の開発とリリースを継続的に実現して参ります。また、「OneUp」は初期段階ではインド国内を対象マーケットとして展開いたしますが、今後はサービスを拡充し、インドに限らずグローバルに展開する予定です。また対象教科についても、今後多教科に拡大していく予定でおります。

 

「OneUp」の詳細については、下記URLを参照ください。
https://oneuptest.com/

◆株式会社EduLabについて

EdTech(教育×テクノロジー)分野における新事業の開発・投資、教育ITソリューション・プラットフォームの提供、次世代教育の支援、スクールマネジメントなど、最新のラーニングサイエンスをベースに次世代の教育ソリューションを実現します。東京、シアトル、ボストン、ニューヨーク、アイルランド、シンガポール、香港、北京、上海、プネ等を拠点として展開しています。

◆JMIN(JIEM India Private Limited)について

株式会社EduLabの完全子会社であり、EduLabグループにソフトウェア開発と保守サービスを提供するとともに、インド国内市場に向けて教育関連事業を展開しております。


本件に関するお問い合わせ

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